Cotomono

2020/10/12 21:40




ミヒャエル・エンデ「MOMO」へのオマージュ作品を、2015年と2019年に制作しました。
動画は2019年11月、ドイツのGEDOK STUTTGARTというアートギャラリーで展示した際のものです。
GEDOK STUTTGARTでは2015年にも展示会をさせて頂いたのですが、その際にメインワークとした
「MOMO」へのオマージュ作品と2019年に制作したものを、比較の意味を込め並べて展示しました。
MOMOのグラフィックは、ドイツ語の原書から自分が一番好きな12章の一部をタイピングして、
漢字の「百:モモ」を一筆書きにしたカタチを象りました。

" Bist du der Tod "  あなたは死なの? から始まる12章の一節を書き記します。>>>

”じっと耳をかたむけていると、だんだんはっきり、ひとつひとつの声が聞きわけられるようになってきました。でもそれは人間の声ではなく、金や銀や、その他あらゆる種類の金属がうたっているような響きです。するとこんどはすぐそれに続いて、全く違う種類の声、想像も及ばぬ遠くから言い表しがたい力強さをもって響いてくる声が、聞こえてきました。それはだんだんはっきりしてきて、やがて言葉が聞き取れるようになりました。一度も聞いたことのない不思議な言葉ですが、それでもモモにはわかります。それは、太陽と月とあらゆる惑星と恒星が、自分たちそれぞれの本当の名前を告げている言葉でした。そしてそれらの名前こそ、ここの「時間の花」のひとつひとつを誕生させ、ふたたび消え去らせるために、星々が何をやり、どのように力を及ぼし合っているかを知る鍵となっているのです。”